児童養護施設の子供さん達を美ら海へ

KOBE三宮・ひと街創り協議会
ザ・ファースト
会長 久利 計一

神戸市内の児童養護施設の子供さん達に沖縄の海をみてもらいたい。
どんな笑顔に出逢えるのだろう。

子供さん達が、沖縄美ら海水族館で人工尾びれをつけたバンドウイルカ「フジ」にあったら、どんな会話をかわし、感激するだろう。今でも沖縄の方々の尊敬を集める神戸出身の島田叡さんというこんな立派な人がいたんだと知って欲しい。

神戸・三宮の街衆が神戸空港開港1周年を記念して実施した「KOBE夢・未来号」記念フライトの後、ズーッと考えていたプロジェクトです。

2006年2月16日に念願の私たちの神戸空港が開港致しました。三宮の街衆は開港を祝し、あの大震災の時にいち早く支援して下さった沖縄の皆さんに感謝の気持ちをお伝えするために、兵庫県知事、神戸市長の親書を市民のご代表に託し、2006年3月に「神戸空港からの出発!プレゼント500」でペア250組、500人を沖縄にご招待しました。

2007年2月には、神戸空港開港1周年を記念し、大空から私たちの街を見つめてほしいとの願いをこめて、明日の神戸を担う神戸市内の養護施設の子供さん達を全日本空輸株式会社(ANA)様の機材の提供による飛行機「KOBE夢・未来号」で、約40分間のフライトを楽しんでいただきました。

その想いを今後も継続させて行きたいと、2008年2月にも「2.18メモリアル『街衆力』を考える!In OKINAWA」を企画し、108名が参加、沖縄県知事、那覇市長に対し、より交流の活発化を提案する当方の知事、市長からの親書をお届けいたしました。また、沖縄を代表する国際通り商店街の方々と懇談の機会を持ち、今後の双方の交流、協力関係を約束してまいりました。

そして2009年1月に第1回目の「‘09笑顔と感動 KOBE夢・未来号」を多くの方々のご協力をいただいて実施いたしました。

このプロジェクトにご招待する子供さん達は、様々な事情から親と離れて施設で生活しています。次の時代を担う子供さん達に「KOBE夢・未来号」フライトにより、鳥の眼になり、翼を備え、行動し、考える機会を提供したいと考えています。

心の教育、社会教育のひとつの場として沖縄への旅が少しでも自信をもって誇り高く生きる糧となり、自ら情報発信できる機会となることを願っています。

これは1回限りのイベントではなく、毎年街衆が主体となって続けていく息のながいプロジェクトです。参加した6年生の子供さん達には、1日目はあの美しい海を見てもらい、頑張っているイルカの「フジ」に会ってもらいます。そして2日目は最後の官選知事として太平洋戦争の最末期の1945年1月に敢然と沖縄に赴き、20万人の県民の疎開に心をくだきながら摩文仁で行方を絶ち、今なお「沖縄の島守」と呼ばれ、深い尊敬の念を払われています須磨出身の島田叡元知事の碑を訪ね、遙か遠い記憶となりつつある戦争について考える一粒の種を持って帰ってもらいたいと思っています。

神戸・三宮の街衆は、このように神戸空港が開港して以来、兵庫県との友愛提携が結ばれている沖縄と神戸の交流をより一層活性化するとともに、私たちの空港として神戸空港を捉え、かつての神戸港がその役割を果たしたように、より各地との交流を密にし、学び、相互理解を深め、神戸をより美しく快適で温もりあるひとが住み・集う、街創りを目指しています。

ザ・ファーストとは
神戸の街を愛する人々の交流の場として、街の活性化、魅力づくり、地域貢献等を目的とした協議会です。
「KOBE 夢・未来号 ・沖縄」はKOBE三宮・ひと街創り協議会との共催で実施しています。
ザ・ファースト事務局:三宮センター街2丁目振興組合内